まぁ関係ないヤツには関係ないこと。
【10/8】文作更新に伴い改変

形はどうであれ、今の気持ちは伝えた。
だが、ソレでよかったのだろうか。
アイツの手をとった俺の手は汚れていなかっただろうか？
過去の俺・・・・・・〝我〟の仕業だとしても、俺が人殺しであることに変わりは無い。
そんな俺が、アイツの手を取ってよかったのだろうか・・・。
こんな俺を知れば、アイツはどう思うのだろうか。
軽蔑するか、拒否するか・・・どちらにせよ、いい結果にはころばないだろう。

だから、この気持ちは抱いたまま、しまっておいた方がよかったのだろうか。
そのほうが、あいつを傷つけずにすむのだろうか。
傷つけてでも、前に進むべきなのだろうか。
俺が傷つくのはかまわない。傷ついて、汚れてでも、進むと決めたのだから。
しかし、俺にアイツの手をとっていてやれるのだろうか？
俺には・・・・・・それしか、アイツにしてやることはない。
アイツの手をとってやることしか俺にはできない。
受け入れてやることしかできない、俺には傷しかないから。
傷ついてでも、アイツを受け入れてやることしか俺にはできないから。

しかし、俺がアイツを傷つけるのは・・・我慢ならない。
アイツを傷つけるのは・・・。
俺は、どうすればいいのだろうか・・・。
アイツの傍にいたい。それだけなのに。
どうして、こんなにも迷うのだろうか。