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ここはシルバーレイン(TW2)の自キャラについてのブログです。      シルバーレインを知らない方やアンオフィ設定・背後である影正の暴走が見苦しい、嫌いと思う方は回れ右をしてお帰りください。
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結社入団、寮長ありがとうございますっ
タイトル通り、結社【学生寮◆風月華◆】に入団させていただきました。
寮長様ありがとうございましたっ、タイミングが悪かったようで・・・すみませぬ。
中身ヘンな人ですが宜しくお願いします(ぉい

まぁ問題は
ここ見てくれてる方がいるかということなんですがね?
うん、寂しくなんか無いよ?ほんとだよ?

追記)ぇーまた駄文をこさえてみました。眼が汚れてもいい頑丈な心と眼の持ち主で「覚悟完了!」な方だけご覧下さい(ぉい

――娘はそれから毎日のように我の元へとやってきた。
我に何を求めるでもなく。ただ傍にきて「くっきー」という菓子をよこしてくるだけ。
娘はいつも笑顔で我を見る。その無邪気な瞳で我を見る。
他の者とは違い、娘は我に何も求めない、ただ〝友達〟になって欲しいという願い以外は。

娘が差し出す包みの中身の形が整いだした頃、我は娘に手を取られ村の外れにある小さな寺へと連れて行かれた。
我は寺の会談に座らされると娘はその膝の上に座ってきた。
「ねぇれいじんさまーいつになったらわたしを友達って言ってくれるの?」
娘は足を揺らし、下から我の顔を除き見ながら言った。
その問いに我はただ、淡々と答えた。
「我には何もできない、だから、おまえの友達にもなれない」
我は求められても何も返せない。
村人達にどんなに崇められても我には何もできない。
しかし、娘は
「ぇー、そんなことないと思うんだけどなぁ」
と何か確証でもある訳でもないだろうが、そう呟いた。

その翌日、娘は来なかった。
もう飽きたのだろうと思い、そこでふとあの娘のことを意識している自分を認識した。
どうも最近おかしい、以前まではこのようなことは無かったと言うのに。
そんなことを考えていると我の家の戸が勢い良く開けられ、そこから息を切らした中年の男性が転がり込んできた。
「・・・何事だ」
「冷神<れいじん>様!・・・娘は、娘は来ていませんか!」
男の言う「娘」とは、いつも来ていたあの娘のことだろう。生憎、名は知らない。
「知らん」
「そう・・・ですか・・・くそっ」
我の答えに男は舌打ちを打つ。その顔には焦りの色が見えた。
「何かあったのか?」
「娘が、いなくなったんです。村中探しても何処にもいなくて!」
我の問いに男は叫ぶように言った。
あの娘が、村から居なくなった?
この村は周囲を山や森に囲まれており、村に居ないとなると、森か山にいるということになる。だが、ソコらには獣達がいる。
人間の子供がそんなところに居れば獲物にしかならない。
我は無意識に走り出した、後ろで男が何か叫んでいたようだが聞こえない。
あの娘を探さなければ。
我は・・・焦っていた。

村の外を駆け、娘を探すが・・・いなくなってから時間が経っているのためかやはり村の近辺には居ないようだ。
ならば、山か森へ入らなければならないが・・・。そこで我は娘の話を思い出した。
――わたしね、村の外へ行ってみたいの。この前くっきーを教えてくれた人のお話が面白かったから
あの娘は、村の外の世界に思いを馳せていた、だとすれば行き先は
「山道か」
我は村から外れ、山道へ向けて駆け出した。

この村は一個の世界として完成させられている。
他者を拒み、外の世界から自ら隔離した。孤立した世界。
だから、この村には外へと繋がる道は山道とは名ばかりの獣道しかない。
村の外へゆくにはこの道を通るしかない、だからあの娘はこの道の先に居る。
そう確信し、我は獣道を突き進んでいき・・・道の端にある岩に腰掛けていた娘を見つけた。
娘もこちらに気付いたようで視線が合った。そのまま近づき娘に触れられる位置まで近づく。
そして――
パンッ
我は、娘の頬を叩いていた。無論・・・加減はした。
その行動に娘は驚いたように目を見開き頬を押さえながらこちらを見て、すぐに微笑んだ。
「なぜ笑う」
我が娘を睨むように見下ろすと娘は笑顔のまま言った。
「だって、怒ってくれたのが嬉しかったんだもん」
娘は頬を軽くさすりながら続けた。
「れいじんさまは自分は何もできないとか言ってたけど、私を探してくれたし、怒ってくれたじゃないだから、何もできないことはないよ?」
娘のその言葉で、この騒ぎは娘がわざとやったことだと理解した。わざと村人達の前から姿を消して我を試したということか。
「もしも我が来なかったらどうする気だったのだ」
「来るってわかってたもん、だって私の大切なたった一人のお友達なんだもの」
朗らかな笑みに我は圧倒された。
「我は、何もできない。我はどんなに崇められ、貢がれてもおまえたちに何も返せない」
生まれたときから我は生き神として崇められた。ただ、髪が白く冷気を操るというだけで。
村人は我を崇めると同時に我を生き神・冷神としてだけ見て我の名は生まれた時から無かった。
皆、我を生き神という記号だけで見る。だからだろうか、いつしか我はヤツらが皆同じに見えるようになったのだ。
私欲に汚れた卑しき獣に見えてしまったのだ。
だから、我は全てを拒絶した。無表情と言う仮面を被り、無関心という名の氷で身を固めた。
そうすることで、他人に触れることも触れられることもなくなると思ったからだ。だが、それは違っていたのだろう。
この娘はたった一言で我の仮面を砕き、氷を溶かしてしまったのだから。
「友達にそんなことは関係ないよ」
娘は我の手をとり、微笑みながら言った。
「友達はね、貸し借りとかそんなの関係なく仲良くするものなんだよ」
大事なのは、他人を拒絶することではなく・・・他人を受け入れお互いを支えあい助け合うことなのだと言ったのだろう。
だから、我は問うた。我を壊す言葉を。我に救いを与えた言葉を。我を地獄へと落とした言葉を。
「我は、おまえの〝友達〟になってもいいのか?」
娘の答えは決まっていた――

はい、今回は前回の続きっぽいのを書いてみました。
読んでくれた方ありがとうございます。そしてお疲れ様でした(ぉ
まぁいるかわかりませんがねっ?
そろそろ自虐ネタもつまらなくなったなぁ・・・(コラ

一度この記事書き終わる直前に全部消えたのは秘密です…がっでむ

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非公開
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音楽鑑賞。スピッツとかBUMPとか。
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一言で自分をモノに例えるなら「鉄」
無論、悪い意味で!
熱しやすく冷めやすい人間の典型的パターン。だめだこいつなんとかしないと。
自キャラ弄るのが大好き(ぇ

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